23.経営セーフティ制限

損金算入を制限

 経営セーフティは、掛金の全額を損金算入できるため、節税策の一つとしてよく使われています。

 掛金は、月額5,000円~200,000円。最大で年間240万円の損金算入ができます。この掛金は、40ヶ月以上払っていれば、解約時に全額が返金されます。が、受け取った年に、収益扱いとなります。そのため、受け取る年に、赤字であるか、退職金などの費用と相殺する必要があります。

 この経営セーフティは、解約後再加入することができます。再加入後にまた損金算入を繰り返すことができました。しかし、2024年の税制改正で、解約してからすぐに再加入という手法が「不適切」とされ、再加入はできますが、解約から2年間経過するまで、損金算入ができないことになりました。これは、令和6年10月から適用されます。再加入による掛金の損金算入を検討している場合は、9月までに対応する必要があります。