19.相続対策
考え方の類型
相続又は相続税について、納税者の類型を考えると次の3タイプに分かれると思います。
- 相続開始から相続手続きが完了するまで、相続人間で争うことなく、無事に相続を終わらせたいという納税者。
- 出来るだけ相続税を少なくしたい、又は、相続税を支払いたくない納税者。
- 相続が開始してから、色々考え始める納税者、又は相続に興味がない納税者。
1.の納税者は、相続税に着目せずに、遺産分割を円滑に行うための相続対策が必要となります。一番の方法は、遺言書を作成しておくことと、被相続人になる人が、生前に、相続人に対して、自分の遺産の分割について理解を深めておくことが必要です。
2.の納税者は、相続対策をかなり早い段階から進めないと目的を達成することが困難です。
3.の納税者は、相続対策は不要かと思います。
相続に関して、「目的」が異なれば、必然とその「対策」も異なってきます。
むやみやたらな相続対策をするのではなく、「目的」を設定し、それを達成するために何が必要かを考えることが相続対策の第一歩です。